- 2014年6月 6日 10:41
全日空(全日本空輸)の国際線の運航規模が日本航空を上回ったことが
最近両社が公表した4月の旅客輸送実績で明らかになりました。
全日空は3月末に拡張した羽田空港の国際線で
日航よりも相当多くの発着枠を配分されたことが理由で、
欧米への長距離路線を増便・新設したことがこの数字に寄与しました。
両社の国際線の運航規模が逆転するのは
1986年に全日空が国際線に参入して以来降初めてとなります。
逆転した旅客輸送実績というのは、
座席数と飛行距離を掛け合わせて算出する
「有効座席キロ」と呼ばれる指標で旅客輸送力を表しています。
日航の4月実績が前年同期比3.7%増の38億3682万座席キロ、
全日空の4月実績はは羽田国際線の拡張で27.2%増となり
40億5122万座席キロとなりました。
しかしながら実際の旅客数や、運賃を支払って搭乗した顧客を運んだ距離を示す
「有償旅客キロ」では、4月実績でも引き続き日航が全日空を上回っています。
全日空は2016年度までに国際線の運航規模を13年度比で
45%増やす計画を掲げていますが、
運航規模だけでなく実際に運賃を支払う顧客をいかに増やすかが
今後の全日空の課題となるでしょう。
- Newer: JALの国内線キャンペーン諸々
- Older: 海外からの旅行客に人気のスポットは?
Comments:0
Trackbacks:0
- TrackBack URL for this entry
- http://trip-with.me/mtos/mt-tb.cgi/716
- Listed below are links to weblogs that reference
- 全日空が初めて日航を抜いた? from Trip with Me